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中学校の評価はどう変わった?(続報)

中学校の評価はどう変わった?(続報)3.本部サポート/お知らせ

 今年7月に今年度から施行された中学校の学習指導要領の改訂から通知表のつけ方が変更になる内容を書かせていただきました。今回は実際に各教室で回収された通知表を通じて考察をしていきたいと思います。

 前提として各自治体・教員によりバラつきが出てしまうことは否めません。しかしながら、
前年度からの変化や実際に入試に用いられる事を考えると何かしらの対策を講じる必要があり、少しでも全体の評価像を明確にしていけると良いと考えています。

これはある中学校の定期テストの問題ですが、「知識」や「思考」の振り分けと点数が表示されています。
前回記事にも書きましたが、学習状況評価の3観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つでした。このテストの問題ではそのうちの2項目の評価に関わる事が予想されます。ある地域ではこの種の定期テスト内に細かい評価項目を記載している例が目立つようになっています。

文部科学省の評価に関する資料によると、

知識・技能
知識及び技能の習得状況に加え、それらを既有の知識及び技能と関連付けたり活用したりする中で、他の学習や生活の場面でも活用できる程度に概念等を理解したり、技能を習得したりしているかについても評価するものとあります。
【評価方法の工夫例】
・事実的な知識の習得を問う問題と、知識の概念的な理解を問う問題とのバランスに配慮したペーパーテストの工夫改善
・文章による説明、式やグラフでの表現、観察・実験など、実際に知識や技能を用いる場面の設定 等
やはり、テストで測りやすい「わかる・できる」の部分が大きいようですね。

思考・判断・表現
各教科等の知識及び技能を活用して課題を解決する等のために必要な思考力、判断力、表現力等を身に付けているかを評価するものとあります。
【評価方法の工夫例】
ペーパ-テスト、論述やレポートの作成、発表、グループや学級における話し合い、作品の制作や表現、それらを集めたポートフォリオの活用 等
テスト、提出物(ノート・プリント・作品)、発表内容、グループワークでの様子など多岐にわたっていますね。

主体的に学習に取り組む態度
知識及び技能を習得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたりするために、自らの学習状況を把握し、学習の進め方について試行錯誤するなど自らの学習を調整しながら、学ぼうとしているかどうかという意思的な側面を評価すること。
【評価方法の工夫例】
ノートやレポート等における記述、授業中の発言、教員による行動観察、生徒による自己評価や相互評価 等
まとめるのが非常に難しいですが、提出物、発言内容、積極的な姿勢、テスト毎の振り返り記載内容(学校による)など、可視化し難いものが多いですね。

〇結果としてどのように変わっているのか
下図は神奈川県の評価方法です。点数の合計で5段階評価に振り分けています。

(参考:神奈川県の中学校評価の仕組み)

神奈川県のとある教室では、前の学年で評定の合計が41あった生徒さんが、テストの結果はほぼ変わらないにも拘らず、今年度最初の評定で37に下がってしまったという事例もありました。
これは、4観点から3観点に変わった事に大きく関連していると推察されます。
評定5の科目であっても観点の合計点が14点だった場合、いずれかの観点評価が一つでも下がってしまった結果、14点→13点に、つまり評定5→4になってしまったという事例で、同様の教科が複数あったのではないかということです。

他の都府県ではABCの評価の組み合わせで、評価がつくところが多いですが、改めて学校配布の資料より評価の組み合わせを考察すると、
5  AAA(Aが3つ)        1 パターン(4%⇒全25パターンに占める割合)
4  AAB ABA BAA (Aが2つ) 3パターン(12%)
3  (5,4,2,1以外)    17パターン(68%)
2  BCC CBC CCB (Cが2つ) 3パターン(12%)
1  CCC(Cが3つ)        1パターン(4%)

となり、非常に1と5がつきにくい構造になっていることが分かります。
ただし、実際にこのABCを評価するのは各学校、各先生になりますので、学校によって、また先生によってABCそれぞれの基準が異なる事が明らかになっています。例えば、ある中学校の「知識・技能」は小テスト50%定期テスト50%という基準で評価されることになっていますが、同じ市内の別の中学校では小テスト20%定期テスト80%で評価されるといったことも実際に起きています。

〇まとめ
実際にはまだ不透明な事も多いですが、評価基準については厳然と定められていることもあり、今一度学校の基準を確認されることをお勧めします。また、3観点の内でもテストに関わる割合は依然として高い為、定期テストだけでなく、小テストや休み明けのテストにも時間を割いて対策することが必要となります。非常に評価が難しいとは思いますが、積極的に学習に関わる姿勢や、根気強く学ぶ姿勢も恐らく指標があると推察しています。また、他の生徒との協調や配慮なども、今回の結果を見る限りでは関係していると思われます。
まずは、それぞれ一段階上の観点評価を目指して、得意なものから、手を付けていくと結果が出やすいと考えています。
もうすぐ、冬休みを迎えます。せっかくの機会ですから、どうすれば評価が上げられるのか、休み中の自己の学習課題など、先生に恥ずかしながらも聞いてみてください。その姿勢は思わぬ評価に繋がるかもしれません。

東日本ブロック 遠藤

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